フランス情報
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フランスは王侯貴族が栄華を極めた宮殿や城館が点在する田園地帯、豊穣の南仏など、文化と歴史の奥深い国。
特に首都・パリは「芸術の都」「華の都」などと呼ばれ、絵画から彫刻、流行、音楽に至るまで、
さまざまな芸術の世界的な中心地として名を馳せ、世界屈指の観光都市としても有名です。
また日本と同じく四季があり、国土が広いぶん地方によって気候は微妙に異なります。
パリは年間を通して東京より5度位気温が低く乾燥していますが、南部は温暖です。
ちなみに、緯度の高い6月のフランスは、気候が大変不安定です。
前日は夏のように暑かったのに、翌日はカーディガンが必要なほど肌寒くなったりと急に変化します。
荷造りの際は一枚カーディガンを持っておくと便利なことでしょう。
東京の山手線の内側とほぼ同じパリの街は、中央を東西に流れるセーヌ川によって二分されており、
北側は右岸(リヴ・ドロワット)、南側は左岸(リヴ・ゴーシュ)と呼ばれています。
またルーヴル美術館を含む1区を中心に、時計回りに20の行政区が並び、その様はエスカルゴと形容されたりも。
フランス共和国 基本情報 |
首都 | 人口 | 面積 | 言語 | 通貨 | 時差 | サマータイム |
パリ | 約6,392万人 | 約55万km2 | フランス語 | ユーロ | +8時間 | 4~10月(+7時間) |
観光地
シャンゼリゼ通り
パリの市内北西部にある大通り。パリ市内で最も美しい通りとされています。マロニエの並木道があり、東はオベリスクのあるコンコルド広場から
西は凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場まで全長約3km続きます。
東に行くにつれ微妙に下り坂に。下っていった先にはマリニー広場の緑地とマリニー劇場、グラン・パレ、プチ・パレ等の建物。
西の方では、両側に有名ブランド店や映画館、カフェ、レストランなどが立ち並びます。
モン・サン=ミシェル
フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院です。中世以来、カトリックの聖地として多くの巡礼者を集めてきました。
モン・サン=ミシェルは「聖ミカエルの山」の意で、旧約聖書にその名が記される大天使ミカエルのフランス語読みに由来します。
また、世界遺産「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としても登録されています。
ヴェルサイユ宮殿
フランス王ルイ14世が建てたフランスの宮殿。フランス絶対王政の象徴的建造物とも言われます。当時では驚かれた全面鏡張りの鏡の間があったり、王の間は当時一般公開されて寝起きも見られたとか。
バロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園も有名です。
観光のポイントはずばり、「体力」!? カートを使って移動するなど、バテない工夫を!
ブドウ畑とフランス古城
ボルドー、ブルゴーニュなど古くからワイン造りの盛んな地方には、ブドウ畑が広がっています。6月の旅行中は、青々と茂る葉が美しい様子を見せてくれることでしょう。
ブドウ畑にはシャトーと呼ばれる古城が点在しており、フランス建築の粋を眺めることができます。
のどかな景観と美しい城との対比は必見!
ルーブル美術館
パリの中心部、セーヌ川の右岸に位置し、ルーヴル宮殿の大部分を占めています。ルイ14世がベルサイユ宮殿に移るまで住んでいた王宮に、約30万点の作品を所蔵する世界最大級の美術館です。
ミロのビーナス、サモトラケのニケ、モナ・リザなど。
絵画はもちろんのこと、彫刻の展示にはヨーロッパの空間芸術の妙を見ることができます。
ルーブルでは作品の模写が可能。絵が好きな人は、スケッチをしてきても楽しいのでは?
オルセー美術館
パリ万博のために造られた豪奢な駅舎を改装した、ルーブル美術館のセーヌ川斜め対岸に位置する国立美術館です。印象派の画家の作品が数多く収蔵されていることで有名。
モネやルノアールなどの印象派、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホらの作品が鑑賞できます。
オランジュリー美術館
コンコルド広場の隣、テュイルリー公園内にセーヌ川に面して建っています。もともとはテュイルリー宮殿のオレンジ温室でしたが、1927年にモネの『睡蓮』の連作を収めるため
美術館として整備されました。
セザンヌ、マティス、モディリアーニ、モネ、ピカソ、ルノワールらの作品が鑑賞できます。
エッフェル塔
誰もが知る、フランス観光の定番スポット。パリ市街を一望できる展望フロアからの眺めは必見!昼間はもちろん、夜はエッフェル塔自体がライトアップされてとてもロマンチックです。
上から景色を見るも良し、端から塔を眺めるも良し。
近くのカフェで、のんびりカフェオレでも飲みながら塔を眺めるのも乙なものでしょう。
ノートルダム大聖堂
パリのシテ島にあるローマ・カトリック教会の大聖堂です。「パリのセーヌ河岸」という名称で、周辺の文化遺産とともに1991年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ノートルダムとはフランス語で「我らが貴婦人」、すなわち聖母マリアを指します。
教会建築最高峰の一つとも呼ばれる聖堂の、世界一の美しさを誇るステンドグラスは必見!
サン=ドニ大聖堂
パリ北側の郊外に位置するサン=ドニにある、歴代フランス君主の埋葬地となった教会堂です。マドレーヌ寺院
パリ8区にある聖女マグダラのマリアを守護聖人とするカトリック教会です。外観はコリント式の高さ30mの柱が52本並べるなど古代ギリシア・古代ローマの神殿を模したネオ・クラシック様式。
正面は「最後の審判」の彫刻に飾られ、銅の扉には「十戒」をテーマにしたレリーフが施されています。
オペラ座
1875年に完成した大理石とブロンズを用いた世界最大級の劇場です。バスティーユのオペラ座ができてから、プログラムはバレエが中心となっています。
公演がない日は内部の見学も可能です。
パッサージュ
パッサージュとは、19世紀に建設されたガラス張りの屋根がついたアーケード街のこと。パリの市街地にはあちこちに当時の面影を残すパッサージュがあり、レトロなガラス屋根やタイルの床は風情も抜群です。
古切手屋や古本屋、アンティークショップなどは見ているだけでも楽しいでしょう。
可愛らしい文具やアクセサリーのお店は勿論、隠れ家的なレストランやカフェなど素敵スポットも沢山。
フラゴナール香水博物館
フランスの華やかな文化の中で発展してきた香水の歴史や、作り方などを知ることができます。素敵な香りに包まれながら、文化としての香水を学んでみては?
併設のショップでは、リーズナブルな香りせっけんや小さな練り香水も販売中。
エッフェル塔の形をした瓶香水は、お母さまへのお土産に如何でしょう。
リヨン
パリから新幹線で二時間ほどの街、リヨン。日本でいう京都のような古都で、旧市街地を歩くと、まるで物語の世界に迷い込んだような気分に。
フルヴィエール大聖堂や古代ローマ劇場、マリオネット博物館、絹織物工房などは一見の価値あり!
また、リヨンは『星の王子さま』の作者サン=テグジュペリの生まれ故郷でもあり、
広場に建つ像ではそっと彼に寄りそう王子さまが見られます。
プロヴァンス
南仏の代名詞とも言える紫の芳しい花、ラベンダー。毎年6~8月になると、プロヴァンスには見渡す限りの紫色の絨毯が広がります。
優しい香りに包まれて優雅な一時を過ごしてみてください。
食べ物
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美食の国フランス。フランス料理は世界三大料理にも数えられます。
海と大地の豊かな恵み、変化に富んだ気候風土が、各地に郷土料理を誕生させました。
ノルマンディやブルターニュ、南仏の海の幸から、
アルザスやコート・ダ・ジュールなど、隣国の影響を受けた料理まで、産地ならではの味が楽しめます。
オムレツ
モン・サン・ミッシェルの城壁内にあるお店で、特に名物と言われるのは特大オムレツ。これでもかというくらい卵を泡立てられ、外はきつね色なのに中はとろっとろなスフレのように
とろける舌触りのそれは、19世紀頃からホテル「ラ・メール・プラール」で作られ始め、
巡礼者にふるまわれたそうです。因みにお味は、かなり薄味だとか。
ブイヤベース
タラやカサゴ、ボラなど、地元で獲れた新鮮な魚介類をトマトやサフランと一緒に煮込んだプロヴァンス地方の名物料理。魚介のうまみがぎっしり詰まったスープで、パンや魚を一緒に食べる港町マルセイユの名物。
タマネギやナスなどの野菜煮込み、ラタトゥイユなども。
ガレット
ブルターニュ地方名物、そば粉を使ったクレープ。生ハムなどの肉類、魚介類、チーズ、卵、サラダなどで飾って提供されます。クレープ・シュゼットのように、ジャムやバター、リキュールで甘く味付けし、デザートとされることも。
エスカルゴ
ブルゴーニュ地方名物、本場のエスカルゴは香草やガーリックバターを塗ってオーブンで焼き上げられます。ソースをパンに付けて食べるのも美味です。
ニース風サラダ
コート・ダ・ジュール名物のサラダは、トマトやタマネギなどの新鮮野菜にオリーブの実、アンチョビなど南仏の食材がたっぷり入っています。
パン
フランスではパン屋の焼くパンをブーランジェと呼び、ケーキ屋の焼くパンをヴィエノワズリーと呼びます。ヴィエノワズリーでは、ケーキ屋らしくバターなどをたっぷり使ったクロワッサン、ブリオッシュなどがお薦めです。
「バインミー」と呼ばれるベトナムサンドイッチやデニッシュパン、くるみ入りライ麦パン、キッシュなど、
沢山ある美味しいパンを食べ比べるのもまた贅沢です。
お洒落なカフェ
パンにハムとチーズを挟んで焼いたクロックムッシュやキッシュ(卵やベーコン入りのタルトパイ)など、ランチにぴったりの軽食メニューが充実しています。
カフェオレひとつでも、フランスのカフェで飲めば美味しさ倍増!?
本場スイーツ
マカロン、ショコラをはじめ、タルト・タタン、クレーム・ブリュレなどなど。美食の国・フランスではお手頃価格で美味しい本格スイーツも頂けます。
旅の思い出で胸を満たすと共に、スイーツでお腹を満たしてみては如何でしょう。
お土産
フルール・ドゥ・セル
通常の塩に比べて粒が大きく、フランス産の塩の花は質が良いと世界的にも有名です。塩の花以外にも、スパイスを混ぜたものなど様々。見た目もカラフルで、入れ物が変わっているものも多いようです。
また、フランス西海岸・ブルターニュ地方のゲランド塩田のお塩も有名で、
日本でも流行った塩キャラメルのルーツはこれだとか。
チョコレート
ひと味違うフランスのショコラ。スーパーで売っているものもハイレベルです。トリュフやビターチョコなどが人気だそう。高校生のお土産に最適!?
有名所なら、ジャンポールエヴァンやラトゥリエ・デュ・ショコラ、
花の香りを生かしたボンボンショコラが豊富なクリスチャン・コンスタンなど。
コンフィチュール
季節のフルーツを使った様々な種類のジャム。果肉感、香りや色合いをそのままに、しっかりとした食感のあるジャムは
有名なフェルベールのものなども、現地価格は割とお手頃です。
飲み物
各地から仕入れた茶葉から数多くのブレンドティーをフランス式紅茶」として提供している老舗、マリアージュフレールの紅茶もフランスでは「アンフュージョン」と呼ばれるハーブティーも
共に種類が豊富で香りも豊かです。ハーブティーはスーパーなどでも入手可能です。
マルセイユ石鹸
新鮮なオリーブオイルを原料に、古くからの伝統製法で作られたナチュラルな石けんです。もちろん、淑女たちのデリケートなお肌にも優しい無添加。
その他お菓子
ピエール・エルメやサダハル・アオキのお菓子、ラデュレのお菓子とグッズやル・コルドンブルーのガレットやお菓子、
ラ・ショコラトリー・ジャック・ジュナンのチョコやキャラメル等も。
布小物
赤や青のラインが入った麻のかわいい布など、ちょっとしたものにもフランスらしいお洒落さな風格が。テーブルクロスやポーチなどフランスならではのおしゃれ小物をお土産にしてみては如何でしょう?
南仏のナチュラルなプリントが人気だとか。
香水
香水の本場フランスで好みの香りを調香して、お土産にするのも良いでしょう。可愛いパッケージのミニ香水や練り香水も、比較的お手頃に入手可能です。
グラースやエズなどの産地では、工場見学も可だそう。
ラベンダー製品
フランスは、リラックス効果があることでも有名なラベンダー精油の産地です。ハンドクリーム、石鹸などおすすめがいっぱいです。
文房具
何かとお洒落な国・フランスは文房具一つにも可愛いものが多いよう。小さな雑貨店やデパートなどでも、フランスらしさを感じられるものが入手可能です。
リモージュ焼き製品
パリから南南西に260キロ、ヴィエンヌ川のたもとに広がる街、リモージュで生み出される陶器は、古くからフランス王室御用達です。
美しく白いリモージュ焼きは、窯焚と施釉を何度も繰り返すことで生み出されます。
全ての工程はすべて手作業だとか。